トライアスロンに世界記録がない理由

Triathlon

 

こんにちは!@triathlete_yurika です。

このサイトでは、トライアスロン初心者の方々に向けた、トライアスロンにまつわるHowtoコンテンツを紹介しています!

 

オリンピック種目でもある「トライアスロン」。

オリンピックといえば「世界記録」などの記録が注目を集めますが、トライアスロンには公式の世界記録はありません。

そこで今回は、なぜトライアスロンに世界記録がないのか、について紹介します。

トライアスロンの歴史

まずはトライアスロンの歴史をざっと紹介します。

 

アメリカ生まれのスポーツ

トライアスロンは、1974年にアメリカカリフォルニア州サンディエゴで誕生したスポーツです。

当時の距離は、スイム500ヤード(約457m)、バイク5マイル(約8km)、ラン6マイル(約9.7km)という、現在のオリンピックディスタンスともスプリントとも異なるものでした。

その後1982年に、現在のオリンピックディスタンスにあたる、スイム1.5km・バイク40km・ラン10km、合計51.5kmという国際基準が設定されました。

アイアンマンレースと比較して距離が短かったことから、当時は「ショートディスタンス」と呼ばれていたそうです。

2000年9月、シドニーオリンピックで初めて正式種目となり、これ以降、スイム1.5km・バイク40km・ラン10kmの国際基準のことを「オリンピック・ディスタンス」と呼ぶようになったそうです。

 

アイアンマンの歴史

アイアンマンは、1977年、John Collins という退役軍人が「最も過酷なレースを決めよう」と提案したことから生まれました。

というのも、当時ハワイのオアフ島では「ワイキキ2.4マイル・ラフウォータスイム(約3.8Km)」、「アラウンド・オアフ 112マイル・バイクレース(約180km)」「ホノルルマラソン(42.195km)」というレースがそれぞれ開催されていて、その中で1番過酷なレースを決めようというアイディアだったそうです。

それを決めるために「3つのレースを1度に合わせて行う」という展開になり、そんな過酷なレースをやりぬく「鉄人」の意味を込めて「アイアンマン」と名付けられました。

初めてのアイアンマンはハワイのコナ島で行われ、今でもアイアンマンの聖地として、世界一を決めるワールドチャンピオンシップが行われています。

 

日本初のトライアスロン

日本で初めてトライアスロン大会が行われたのは、1981年。

鳥取県米子市にて開催された「皆生トライアスロン」が国内初のトライアスロン大会です。

 

トライアスロンに世界記録がない理由

オリンピックでも正式種目のトライアスロンですが、公式の世界記録はありません。

それは、海や風、天候といった自然のコンディションにタイムが大きく左右されるため、また、大会によってコースも大きく異なる(厳密距離を調整できない)ためです。

トライアスロンの大会をみていると、コース取りの関係で、ちょっとだけスイムが長いとか、ちょっとだけバイクが短い、などの特徴があるのがわかります。

 

着順がすべて

そのため、レースの勝敗を決めるのは「着順」。

そのレース中で最もパフォーマンスを発揮し、1番にフィニッシュテープを切った選手が1位として評価されます。

 

ということで、厳密な世界記録というものはないものの、トップアスリートのおおよそのタイムをご紹介します。

 

トップアスリートのタイム

オリンピックディスタンスにおける、エリート(トップアスリート)のタイムの目安は下記です。

 

男子

総合約1時間50分

スイム:約20分弱

バイク:約1時間

ラン:約30分

トランジションなども含め約1時間50分前後がトップクラスです。

 

女子

総合約2時間

スイム:約20分

バイク:約1時間

ラン:約35分

トランジションなどを含め約2時間前後がトップクラスです。

 

以上、トライアスロンに世界記録がない理由についてご紹介しました!

世界記録はないものの、毎回のレースにドラマがあり、応援だけでも楽しめるスポーツです。

東京オリンピックでもぜひ注目してみてください。

 

 

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